作品群「糸」

<作品1:手塩皿4.0洗朱塗 (52)>

<蒔絵師>照井克弘
<素地>天然木 <表面塗装>漆塗装(手塗)
<サイズ>120×120×42 <付属>皿立て
人と人との出会いの素晴らしさを描く。
見ず知らずの二人が出会い、二人で
歩む人生が、やがて素敵な花となって
周りを幸せにしていく様子を描きました。

作品群「糸」

<作品2:手塩皿4.0溜塗 (53)>

<蒔絵師>照井克弘
<素地>天然木 <表面塗装>漆塗装(手塗)
<サイズ>120×120×42 <付属>皿立て
人と人との出会いの素晴らしさを描く。
見ず知らずの二人が出会い、二人で
歩む人生が、やがて素敵な花となって
周りを幸せにしていく様子を描きました。
この手塩皿は直径12cmで木製で軽くてのひらサイズの愛らしい器ですが、
実は会津の郷土料理「こづゆ」の器で、会津では「こづゆ椀」と言われてい
ます。お皿としての機能だけでなくお椀のように汁物にも対応できる優れ 
  ものの器です。                             
※「こづゆ」は貝柱のお出汁と具だくさんが特徴で、会津では冠婚葬祭
  の席に良く出されます。                    

 

木製手塩皿の断面写真
栃の木の轆轤挽きです。
皿立てが付属しています。
手塩皿は食器として使用したり、
絵皿として飾ることができます。
SOETEカード
作品に込めた思いをカードにして
作品に添えてお届けします。

作品群「糸」に込めた思い

~この思いを作品に添えて~


作品群「糸」

 

<作品1:手塩皿洗朱塗、作品2:手塩皿溜塗>


 この作品群「糸」は、糸と糸が織りなす様を人と人とが織りなす人間模様になぞらえて描いています。
 糸は、「赤糸で結ばれている」「糸をほどけないように結ぶ」「縦糸と横糸が出逢う」等、人と人との出逢いや縁によく例えられています。この地球上で別々に生を受けそれぞれ別々に人生を歩んでいた二人が、ある時ふと出逢う。偶然の出逢いから生れる人と人との交わり。一人ひとりは小さく弱い存在でも、二人になれば同じ夢を持ち互いに助け共感し合うことで強い存在となり、二人で愛という大輪の花を咲かせることもできるのです。
 今回の作品である手塩皿に描かれた絵は、金の糸と銀の糸が器の中央で出逢い、花を描くように交わっています。別々に人生を歩んでいた二人が、ふとしたことから出逢い、大きな花を咲かせていくという人生の不思議さ、素晴らしさを表現しています。

 この作品の漆の絵を完成させるにあたっては、私が絵に込めたい思いをまとめ蒔絵師の照井克弘氏に伝え、その思いについて意見交換しお互い理解を深め、照井氏がそれをもとに図案を起こし、更に二人で検討を加えて図案を完成させ、照井氏がその思いを筆に込めて描きました。
 この作品は、このように漆の絵に込める思いを育むことから始め、漆による器づくりから絵を描くまで、じっくり手間ひまかけて完成しております。そして何より、漆による絵には私たちの思いが込められています。縁あってこの器に出会った方おひとりおひとりが私たちの思いに少しでも共感していただき、この器をご愛用いただければ幸いです。

私たちの願い、それは私たちの作品であなたの心にささやかな幸せを届けることです。